エスキス

【一級建築士製図】失敗しないエスキス用紙の使い方

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こんにちは!かめです!

この記事では「エスキス用紙の使い方」を解説していきます!

まずはじめに、エスキス用紙の使い方に正解はありません!

ただ間違いなく言えることは、

早い段階で自分のエスキス手順を確立すること

は一級建築士製図試験合格を目指すにあたって非常に大切なことです。

本記事では、私なりの用紙の使い方を解説しますので、参考にしながら

ご自身の手順を確立していってください!

エスキスの重要性

エスキスは試験開始から約2時間ほどで完成させることが一般的と言われています。

(エスキス完成2時間+記述1時間+作図3時間+見直し30分=6時間30分)

試験勉強を進めていらっしゃる方はもうお気づきかと思いますが、

実際作図の3時間は頭を使うわけではなく、描き洩らしがないように淡々と製図を行っていく作業の時間となります。

また記述においても、エスキスが終わってからさあなにを書こうかなと考えているようではまだまだ初心者から抜け出せておらず、計画の要点で記述することを求められている内容を取り入れながらエスキスを進めていくことが重要です。

つまり、一級建築士製図試験において、頭を奮い立たせ、死に物狂いで思考を巡らせるのはエスキスにてプランを検討していく2時間がメインになるということです。

(もちろんほかの時間も少しは考えながら手を動かしていきますが、、、)

そこで本記事では、効率的なエスキス用紙の使い方について解説していきます!

ぜひ参考にしながらご自身のエスキス手順を確立していってください(●´ω`●)

エスキス用紙の使い方

結論から申し上げますと、かめ流のエスキス用紙の使い方は以下の通りです!!

かめ流!!エスキス用紙の使い方

・使用するのはA2用紙を4分割したの真ん中2面のみ

本エスキスは縦に並べて製図時に片手で持ってみやすいように

左半分は各検討を行ったり来たりしながら本エスキスに向け検討

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真ん中の二面で納めることの大きなメリットは、2つ折りにした問題用紙と机上で並べて書き込みがしやすいことです(●´ω`●)

順番に解説していきます!!

図にも書いている通り、左側の検討はそれぞれをいったりきたりしながら検討を進めていきます(●´ω`●)

ちびコマ複数案検討

ちびコマとは、用紙のグリッドを使いながら建築物のおおよそのグリッド数を検討していく段階のことです。

初心者の方の多くは、この段階で1パターン検討し、うまくいきそうであればすぐにその案で決定して進んでいってしまいます。

そして本エスキスを進めていくにあたって、少しおさまりが悪いな、、、と思いながら無理やり完成させ、模範解答を見てハッとしたという経験ありませんか?

私は何度もありました。。。

そういったことを防ぐためにもこの段階は落ち着いて複数案を多角的に検証することが大切です!!

建築可能範囲の検討

この段階ではまずはどの方角も敷地境界から2mをセットバックさせることが基本です。

そこから、主に道路斜線制限について検討することで、要求建物を建築するためには何mのセットバックが各面必要かが明らかになっていきます。

(用途地域によって隣地斜線、北側斜線も検討しますがあまり問題にならないことが多い)

このタイミングで忘れずに押さえておきたいのは延焼ラインについてです。

敷地のどの箇所に延焼ラインがかかっているのかはこのタイミングでエスキス用紙に書き込むようにしましょう!

道路斜線、延焼ラインの細かい検討方法はまた別の記事にて解説をしていきますね(●´ω`●)

いつもと違う注意点メモ

これは小さな工夫ですが、とても大切です。

エスキスは、課題文で読んだ内容を1つも漏らさずプランに反映していくステップです。

そしてその中には、「初めて要求された変わった条件」「階高や床面積の検討にかかわる条件」など特にエスキス時に抑えておかなければならないものが潜んでいます。

そういったものは、エスキス用紙にメモとして残し、常に目に入るようにすることで、

先に進んでからすべてが手戻りになるような事態を避けることができます!

高さ制限の検討

高さ制限の検討は細かくは別記事で解説しますが、

大きなポイントは「どういう計算でどんなセットバック距離をとることにしたのか」

しっかり根拠と結果のセットで用紙に残しておくことにあります。

一級建築士製図試験はランクⅣ(重大な不適合による不合格)にさえならなければ、

合格の確立がぐっと高まります。

ですので、法規に関しては何度も何度も見直しますし、提出間際には本当に違反していないかとっても不安になってきます。

そんなときに、しっかりと計算式と図付きでこの検討の痕跡があれば自信をもってほかのことに集中して進めることができますのできれいに検討の痕跡を残すことはとてもお勧めです。

本エスキス

前述したとおり、この本エスキスをしっかり描き切ることができれば、

試験当日のミッションはほぼクリアしたといっても過言ではありません。

この段階ではちびコマで検討したプランを1/400スケールに落として図面化します。

ポイントとしては以下の通りです。

上記した内容をお勧めする理由は、

エスキスだけを見て頭を使わなくても製図が完成する図面にしておくことが大切だからです。

このエスキス段階での検討が中途半端だと生じる大きなデメリットは、

製図時間が安定しないことです。

図面を描き始めてからもなんども課題文に戻ったり、シャフトや開口部の位置を検討したりすると、自分が製図にどれだけの時間がかかるのかがよくわからなくなってしまいます。

そのため、エスキスはしっかりと書き上げることを意識しましょう!

断面検討(おまけ)

最後は断面の検討です。

書いている通りこの手順は必須ではありません。

まず、エスキス用紙にきれいな断面図を描く上級者は比較的少ないです

断面の検討を描く場合は、以下の内容さえ検討できていれば十分です。

上記のような内容を確認しておきたい場合はエスキスの最後に検討するようにしましょう!

エスキス完了で次は計画の要点へ!

いかがでしたか?

製図のタイミングではここで作成したエスキス用紙を内側にまた折って1/4サイズにしたものを持ちながら仮線を入れていきます。

製図の手順についてはまた別の記事でご紹介しますね(●´ω`●)

計画の要点(記述)についても別で記事を準備中ですのでお楽しみに!

それでは、また次の記事でお会いしましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました。