こんにちは!「かめ」です。
このブログを運営するわたくしは、大手不動産デベロッパー勤務の一級建築士 兼 宅地建物取引士。
この記事では、一級建築士 製図試験に確実に合格するため勉強法をがっつり解説していきます!
一級建築士製図試験の難易度は学科試験より高い
経験上、一級建築士製図試験の合否を分けるのは「試験に臨む心持ち」だと思います。
いかに試験をなめずに真摯に向き合って勉強できるか、努力できるかが大切です。
まず、受験前の皆さんに重々理解していただきたいのが、
一級建築士製図試験は極めて難しい試験だということです。
個人的には学科試験よりも圧倒的に。
一級建築士試験は、皆さんご存じの通り、
・学科試験
・製図試験
に分かれていますよね。
現在の制度だと、学科試験に1度合格すれば3回まで製図試験に挑戦できる権利が与えられます!
この制度からも、簡単に1回で合格できる試験ではないのでは、、、?ということが推測できます。。。
ただ、
一級建築士学科試験の合格率だいたい15%~20%くらい
一級建築士製図試験の合格率がだいたい35%~40%くらいと考えると
「なんだ、半分くらい受かる試験か。簡単そうだな。」
と思ってしまうのです。。。ここが大きな落とし穴。
製図試験は学科試験とは違って誰でも受験できないのです。
約15%の合格率である学科試験合格に向けて努力を重ね、
合格を勝ち取った一級建築士予備軍の皆さんしか受験していません。
もちろん、
ゼネコンや設計事務所でバリバリに実務をこなしている人も大勢いれば、
私のように複数回挑戦している方も大勢います。
そんな方々が、
お金をかけて教材を買ったり学校に通ったり、
時間をかけて作図の練習をしたりして臨んだ結果、
35%が合格し、65%が悔しい思いをするわけです。
いかがでしょう。簡単な試験でしょうか?学科試験よりも大変かも、、、と感じた方も多いのではないでしょうか。
一級建築士製図試験に合格するには、
このことを理解して、学科試験以上に時間をかけ努力することが必須条件なのです!
かめは1~2回目の受験の際、この試験のことをめちゃくちゃ見くびっていました。
学科試験でいい点を取って調子に乗っていたんです。。。本当にバカだったなと思います。
(3回目はいよいよ後がないということで改心して一生懸命努力しました!!)
では、かめのようにならないためには、どのような努力をするべきなのでしょうか。
かめ流勉強法。資格学校に頼りすぎないことが大切!
多くの皆さんは製図試験を受験するにあたって資格学校に通うことになるかと思います。
もちろん私もとある資格学校に通っていました。
※どの資格学校がおすすめかということに関してはまた追って記事を公開予定です!
まず頭に置いておいてほしいのは、
学校の課題を単にこなしているだけでは、35%に入ることは難しいです。
こう言ってはなんですが、学校はそこまで大したことを教えてくれません。
同じ資格学校でも、どのエリアの学校かで講師の当たりはずれはありますし、
添削の制度の良し悪しももちろんあります。
学校から与えられるもので平等なのはテキストと演習課題のみです。
このテキストと演習課題を最大限生かし、周りと差をつける勉強法についてここから解説していきます。
一級建築士製図試験勉強のおおまかな手順
まず結論から!かめがおすすめする勉強の手順は以下の通りです。
①学科試験が終わった瞬間に鬼勉強開始!まずは道具をそろえる。
②課題発表前に過去問をネットから仕入れる※公式サイトでダウンロード可能
③適当な図面で作図練習(講義が始まるまでに3時間で一式図を描けるようになれるのが理想!) ※20枚ほどかけば可能かと思います!作図手順は後述。
④講義開始→100均で5mm方眼ノートを10冊ほど買う
⑤学校で出た課題はその日のうちに解答例を1/400でトレース
⑥早いうちにエスキス手順を確立しつつ、建築設備について理解する
⑦課題と回答例と記述の回答をスキャンしてA4で印刷し持ち歩く
(⑧何らかの方法で他校の課題も仕入れて、1度解いた上で同様の手順を踏む)
ざっくり書くと以上のような感じで勉強を進めることをお勧めします!それでは各ステップの解説に移りましょう!
製図試験勉強法 各ステップごとの解説
ステップ① すぐに勉強開始し道具をそろえて環境構築!
学科試験が終わって落ち着きたい気持ちもよーーーくわかります。
結果発表までは一旦休憩期間にしようかなという気持ちもよーーーくわかります。
でも全国のライバルたちはすぐに勉強を始めていますよ!!!!
実際、学科試験が終わった7月の第四日曜日から、10月の第二日曜日までは
たったの2か月ちょっとです。
学科試験勉強の長く苦しい期間とくらべれば超短期集中型の試練。
ここでご自身の体に鞭を打って頑張れるかどうかが合否をわける大きな要素です。
さあ!すぐに勉強を開始しましょう!!!!
そして製図を行うためには、製図道具が必要になります。
単に製図道具をそろえるとはいっても、実は奥が深いのです。
そろえるべき道具に関してはこちらの記事をご参照ください!
ステップ② ライバルよりも先を走る!公式サイトを有効活用
作図練習を行うためには練習用紙と課題、回答例が必要です。
ただこちらはご安心ください。
一級建築士製図試験の過去問題直近9年分?は、
建築技術教育普及センターの公式サイト内にてPDFデータが無料で配布されています。
こちらのサイトにある過去問題を見れば、
どういった課題に対してどんな図面を描かなければいけないのか、早めにイメージ付けをできますので、少なくとも直近3年分ほどは是非一度目を通してみてください!
ステップ③ 作図練習の効果的な方法
作図の手順は学校でも教えてもらえます。
ただ、多くの学校では、
講師が目の前で作図して見せてくれるわけでもなければ
マンツーマンで作図手順を指導してくれるわけでもありません。
作図スピードこそ、最も学校に頼っているだけでは伸びていかない要素です。
ではどうすればいいのか。私は心からこの方の解説動画を見ることをお勧めします。
このWEIN先生が提供されている動画では、
実際にご本人が作図されている動画に対して手順の解説、時間短縮法の解説が
丁寧に添えられているので間違いなく製図スピードアップにつながると思います。
私はもともと独自の手順で作図しており、それでも3時間は切れていました。
3時間を切れているから独自の方法で十分だととずっとなめていましたが、
何度も受験して心から感じたことがあります。
製図は早ければ早いほど圧倒的に有利です。
3回目の受験の際には心を入れ替えて受験勉強をすると誓い、
そのタイミングでこのWEIN先生の動画に出会いました。
この動画の通りに作図するだけで、さらに30分以上も作図時間が縮まったので、
個人的にはWEIN先生様様といったところです。
独自の製図癖がついてしまう前に、この動画をぜひ見てほしいと思います。
※特にタイアップではないので動画への直接リンクは控えております
リストや法規の解説などは追って記事を公開しますのでお楽しみに!
ステップ④ 5mm方眼ノートを買う
これはシンプルにめっちゃ役立ちますので、ぜひ買ってみてください!
この方眼ノートがあれば大きなエスキス用紙を広げなくても勉強ができますので、
後述する課題の1/400トレース、階段の練習、トイレの練習などが格段に行いやすくなります。
ステップ⑤ 1/400トレースは偉大!
学校で講義が始まると、「回答例をトレースしたりするのも勉強になるよ」
という言葉を耳にすることがあるかと思います。
でも当時私は、
「別に見たら十分わかるし。わざわざ描く必要はないでしょ。」
とめちゃくちゃいきっていました。
2回落ちてわかります。
見てるだけでは勉強している気になるだけで全然頭には入っていません。
これは間違いないです!なので、回答例は眺めるだけではなく1/400でトレースしながら復習することを徹底してください。
ステップ⑥ エスキス手順確立と建築設備の理解
先ほどもお話ししましたが、学科試験の終了から製図試験までは、
約2か月とあまり期間も長くないので、学校から出る課題も多いとはいえそこまでの数はありません。
ですので、なるべく早めにエスキス・作図ともに本番同様の手順を固めて、
肩慣らしではなく模擬試験として課題を解く回数を確保する必要があります。
エスキス手順、エスキス用紙の使い方については私も試行錯誤しましたが、
最終的にこれがベターかな!というやり方が見つかりましたので、
また別の記事でご紹介させていただきます。
あくまで私の方法は参考程度なので、まずは資格学校の提示している手順を参考にしながらやりやすい方法を見つけていってください。
ステップ⑦ 課題と回答例と記述の回答をA4サイズで持ち歩く
受験経験のある方はご存じでしょうが、
学校から配られる課題と回答例は大きいんです。
さすがに電車で開いて見れるほどのサイズではなく、
あの課題ってどうなってたっけ?と思ったときに復習するのも一苦労。
そこで、私のお勧めはA4サイズに縮小して持ち歩くことです。
そうすれば電車でも記述の勉強や回答例の復習ができます!
「え?眺めるだけでは勉強にならないのでは、、、?」
もちろん前述したように手を動かすことが最重要ではありますが、
インスタをぼーーーっと見るよりも確実に勉強になります!
学科試験の勉強同様、
隙間時間も有効に使いながら2か月間の限られた勉強期間を使いましょう。
ステップ⑧ おまけ 他校の情報にも気を配る
最後に、これはおまけ程度に聞いてください。
大手資格学校はみなさんご存じの通りいくつかありますよね。
基本的にはその中のどれかに通っている人が多いのではないでしょうか。
正直なところ、私の肌感覚的に
友人がほかの学校に通っていたり、何らかの方法で他校の課題を手に入れたりで
2校以上の課題をこなしている人は少なくないと思います。
個人的には、そういったところにもアンテナを張って、
ある程度情報収集に力を入れることは重要だと考えています。
この情報収集のコツについてはまた別の記事で紹介できればと思っておりますので、
そちらの記事の配信をお楽しみに!
最後に。努力しなければ報われない!
いかがでしたでしょうか。
ざっくりと私なりの製図勉強法をお伝えしましたが、
実際この記事にかけた内容は製図試験突破に必要な情報のたった一部分です。
今後、試験に役立つ様々な情報を発信していきたいと思っておりますので、
少しでも皆さんのお力になれましたら幸いです。
それではまた、別の記事でお会いしましょう!